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35. 救急医の仕事

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卒後
17年

福岡県済生会二日市病院
吉山 直政

福岡県済生会二日市病院 吉山直政救急医の仕事は、他の診療科と比べて以下の二つの特性があると考えています。

1)救急医は、他科や他職種と共に仕事をする。
救急医のみで医療を自己完結出来ることは殆どありません。だからこそ、他科や他職種と一緒に知恵を絞り、各々の専門を患者に活かすのです。救急医は他科の医師や他職種をまとめる要です。要なのだから、誰よりも勉強し働く必要があります。

2)救急医は現場で働く救急救命士と共に働く。
救命士の皆さんは、救急医の片腕以上の存在です。自分の代わりに大変で過酷な現場に行き、患者の評価をして、病院に搬送してくれます。救急医は救命士の最大の味方であり、理解者であるべきです。現場で得てくれた情報は最大限活用しましょう。

救急医の仕事はドラマの様な派手なものではありません。生死の狭間を彷徨う患者に丁寧に向き合う、地味だけど必要不可欠な世界です。十人十色の人生の現場そのものに、ひたすら関わり続ける仕事なのです。

やはり患者さんの人生の中で一大事となる場面で人の役に立てるというやりがいは救急医として続けてこられた理由でもあり、スタッフ間の風通しの良い職場づくり、個人のやりたいこと、家庭事情などに配慮できる診療体制は魅力的な職場環境となります。重症疾患を含めた初療対応、ICU管理、ドクターヘリの病院前診療など仕事は多いですが、救急診療体制の整備も救急医として重要な任務と考え、これまでの経験を活かしていきたいと思っています。

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「救急科専門医」という職業、または救急科専攻研修の魅力についてなど、先生の熱い思いを寄せてください。是非こちらの「先輩たちの声」アンケートフォームよりご投稿ください。

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