26. 医療の形を創出することができる
皆さんが医師として為す仕事にどんな魅力を持ちたいと思うかによって変わるのでしょうが、救急医はただ単に患者を診療することだけに終わらないところが大きな魅力であると思います。
私自身、救急医を目指して医師になったわけではありませんでした。
ところが救急医となり、考え及んだことは、病院あるいはその地域にとって、救急医(救急医療に従事する医師)が、「病院内の救急医療システム」や「地域を包括した救急医療システム」を構築すると、一救急医の診療できる患者数を遙かに超えた地域住民の安全・安心を生み出すことが可能となるわけです。これは実際に救急医だけでは難しい作業かもしれません。
しかし救急医を中心に「メディカルコントロール体制」を病院前・病院内に構築することから、個人ではなく、地域組織に継続して提供しえる医療の形を創出することができる、これが 「救急医の魅力」なのだと思います。
そして私はそんな「救急医」を続けています。
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