5. 人の死に「立ち向かう力」を身につけるには
救急科研修期間中に指導医から
「医師でいる限り人が死ぬ瞬間に立ち会うことは必ず訪れる。その瞬間に目を背けることなく立ち向かう必要がある。立ち向かう知識・技術を身につけるためには救急医になることが最善の道だと思った」
と言われたことがありました。
この言葉を聞く数週間前に自分の母の死の瞬間に立ち会うことがありました。「もう少し何かできなかったか」と後悔していたこともあり、指導医の言葉が強く心に残りました。
その後も研修中に患者さんの死に立ち会うことがあり「少しでも死に立ち向かう力をつけたい」と思うようになり救急医になることを目指しました。
努力しても助からない命があることは確かです。しかし指導医やチームメンバーと共に、亡くなりそうな命に立ち向かうことはとてもやりがいのある仕事と感じています。
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