4. 救急医なら、何一つ諦める必要はない
私は初期研修医時代、どんな科を回ってもそれぞれの面白さややりがいに魅かれ、なかなか進路を絞れずにいました。一つの専門を選ぶことで、他の分野の興味を手放すということが、自分にはとてもつらく、また違和感を覚えていました。
そんな時、2年目での救急科研修で、色々な問題を抱えて運ばれる患者さんを、様々なサブスペシャリティを活かしながら包括的にマネジメントする救急医の姿を見て、私のやりたい医療はこれだと思い知りました。
全ての傷病者が対象となる救急科において、どんな興味も経験も、無駄になるものは一切ありません。自分の専門外だからと、目の前の傷病者を診ることを諦める必要もありません。Generalistでありながら急性期医療のSpecialistである救急医は、移り変わる医療のニーズを常に原点で捉えていると思います。
人を診ることに魅かれ、色々な興味を活かしたい初期研修医の先生方に、胸を張ってお勧めしたい道です。
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