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大阪府済生会野江病院 救急集中治療科 
鈴木 聡史

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卒後
0年

群馬大学医学部医学科【群馬県】

『尻上がりの医学生』
学生時代は医者になるというVisionがなく、戦後~現代文学(三島由紀夫、大江健三郎、村上龍等)などを読み漁り、夜は峠をR33スカイラインで攻めるという生活を送る。バイトで通っていた学内研究所(生体調節研究所)でPCR検査の手伝いをした頃に、ようやく医学に興味を持ち始めた。

卒後
1年

京都大学医学部附属病院【京都府】

『内科医としてスタート』
前述の研究所の縁があり、京都大学に就職が決まり内科ローテーション(1年目:大学病院、2-3年目:関連病院)を開始。

卒後
2年

大阪府済生会野江病院【大阪府】

『救急医がいない病院で救急と出会う』
たすき掛けで野戦病院との評判で興味をもった同院に内科ローテーターとして入職。未診断で全身状態も社会的な背景も様々な救急患者さんの診療に面白さを感じる。自分の仕事が終わったら毎日のようにERで当直医の手伝いをするようになる。
一方で、同院は救急科や総合診療科はなく、未診断や社会的な問題のある患者さんが各診療科でゆずり合い(たらい回し、おしつけ合い)されているのを見て、救急総合診療が必要と感じる。
また、尼崎の電車事故やその救護活動をTVでみて自分も何かできないかと、救急医になりたいという気持ちが強まる。

卒後
4年

関西医大付属病院(枚方病院)救命救急センター【大阪府】

『救急医スタート』
内科系救急医である北澤先生(救命センター長)のお誘いがあり新規開設する大学病院救命センターのスターティングメンバ―として入職。当時の実働部隊は自分以外に2-3人で、それぞれが消化器外科、消化器内視鏡というスペシャリティーを持っており、自分にも何か手に職を、、、と考え谷川先生(放射線科学教授)のもとIVRの研修を開始。内視鏡のトレーニングも西下先生(西下胃腸科)で開始。

卒後
5年

済生会野江病院からスカウト『7年目に部長確定?』
ある日の当直中に済生会野江病院杉山先生(副院長)から外線電話が入り、「2010年に救急部門を立ち上げてくれないか」というお誘いをいただき、即答で受諾。大江健三郎著「見るまえに跳べ」のタイトルが脳内をぐるぐると回っていた。

卒後
6年

市立岸和田市民病院【大阪府】

『日本型救急部門=ER+ICU+総合診療』
北澤先生のご高配で、新規救急部門立ち上げのため、市立岸和田市民病院松尾先生(救急診療科部長)のもと二次救急医療機関の救急体制について学ぶ。同科は北米型ER+集中治療・病棟業務であり、このスタイルが日本型救急部門の一つの在り方として、自分の方向性を定めた。

卒後
8年

大阪区済生会野江病院 救急集中治療科【大阪府】
救急科専門医 取得

『一人部長で立ち上げし、スタッフも増えたが、、、』
一人部長として卒後8年目に救急科専門医、10年目に総合内科専門医を取得し、ER診療を開始しながら、適宜ICU診療の応援をするという診療を開始。2013年に4人体制になるがそれぞれキャリアアップを進めるため順次退職となってしまい、新規入職者も得られず再び1人部長になる。
一方で、救急画像診断の専門性を高めるため、通いで放射線科研修を続けており、谷川先生のご高配をいただき放射線診断専門医(卒後12年目)、IVR専門医(卒後14年目)を取得。

卒後
10年

総合内科専門医 取得

卒後
12年

放射線診断専門医 取得

卒後
14年

IVR専門医 取得

『1人部長になってしまった。再スタート』
2016年より一人体制となり再びER+ICU応援診療に戻る。ER診療のみだけではなく、積極的にICU症例をはじめ、各科医師の相談にのりながら、研修医とともに教育がてら病棟ICU診療を努めた。こうした診療を通じて、興味をもってくれる先生方に出会い、徐々に志を共にしてくれるスタッフが入職した。また、三嶋院長(当時)から大鶴教授(京都大学救急・初期診療科)をご紹介いただき派遣医や応援医などサポートしていただく。

卒後
23年

『8人体制』
専門医プログラム開始しところ4人の専攻医獲得することができ、ER・ICU・病院総合診療の質的・量的拡充を図ることができている。今後の方向性として、①24時間365日ER医対応、②ICU当直やICUのSemi-closed化による集中治療機能強化、③総合診療の拡充(専門医プログラム開始)などクリアすべき課題は山積みである。しかし、『日本型救急部門=ER+ICU+総合診療』を目指し、少しずつ前進できている。

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公開日:2025年6月26日 

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