7. 消えそうな命の灯を、再び灯らせることができた時の喜び
私はいま、一人の救急医として働いていることを本当に幸せに感じます。私が13才の冬のある夜、警察から父が事故をした、と連絡がありました。母と、わからない夜道を何とか着いた病院で救急車搬入口から入ると、あまりにも静寂な父が一人、横たわっていました。
生きていることは当たり前すぎて、何とも感じていなかった日々において、一つの命の大きさを父は最後に教えてくれました。
私が今、携わらせて頂いている救急集中治療の現場は、医師としてこの上ない醍醐味を味わうことのできる現場です。世間一般の方々が過ごされる、いろいろな人生の中で、とても大切なタイミングに関わらせて頂き、いろいろな人生を見せて頂いています。
その中でも、私たちの介入によって、ある日「突然」消えそうになりつつある一つの命の灯が、再び灯り続けられるようになった時、私はこの上ない喜びを感じます。
私たちと一緒にこの救急医の世界を経験してみませんか?
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