8. 地域に支えられながらも、支える自覚をもって日々診療に励む
「困っている患者さんを一番初めに診る医師になりたい」
僕もそう思ったことのある一人です。自治医大を卒業後、僻地での医療に携わっていましたが、その経験を活かしながら初期診療のスキルを磨くために救急のトレーニングを開始しました。
ERには老若男女、軽傷・重傷、内因性・外因性を問わず様々な患者が訪れます。ホットラインが1時間鳴らなければ「受話器が上がっているのかな?」と疑ってしまうほどの忙しさですが、交代勤務でキッチリ仕事が終わるのも魅力の一つです。
僕には4人子供がいますが、子供と出勤前や帰宅後に遊ぶことができ、送り迎えや参観日などで幼稚園や小学校への出没率が異常に高いパパです。
病気は急性期だけではありません。リハビリ、慢性期、さらには予防へと輪のようにつながっていきます。そして我々は病気だけ診れば良いのでもありません。病気をもっているその人を、その人の家族を、そして地域を意識しなければなりません。「一番初めを診る」僕らは、その枠組みのほんの一部を担っているに過ぎないのです。
地域に支えられながら、地域を支える自覚をもって日々診療に励んでいます。
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