30. 救急医になろうと思っていなかった私が、救急医を続ける2つの理由
学生の頃救急医になろうと思っていなかった私が救急医を続ける理由は二つあります。
一つ目は、行き先のない多くの救急車を目の当たりにしたこと。
搬送しようにも適当な対応科が見つからず、研修医である私の元にやって来て治療を受けるようなことが世の中はまかり通っていたのです。
ついでの救急医療ではなく、初療に特化して一定のレベルの救急医療を常に提供し、その分野を進歩させられる人が社会に必要なのだと実感しました。まさにそれが救急医です。
もう一つは、この国の救急医療発展に責任を持つ人をさらに増やしたいという思い。
救急搬送システムの改善、基本的な外傷初期診療の知識普及、災害対応。
みなさん自分や自分の家族が患者だったら、現状に満足がいくでしょうか?
私はいかないのです。
自分一人で解決できる問題ではなく、これら臨床以外の場面でも救急医療に向きあうプロフェッショナルが日本にはもっと必要です。
救急は未来を拓く仕事。おもしろいですよ!
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