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帝京大学医学部附属病院 救命救急センター 
中澤 佳穂子

卒後
0年

横浜市立大学医学部医学科卒

学生教育の一環として学外施設で実習する機会があり、部活の先輩の勧めで、日本医科大学付属病院救命救急センターで1週間実習しました。非常にエキサイティングな経験でした。「救急科専門医」という存在すら知らなかったのですが、将来像のひとつとして意識するようになりました。しかし、漠然と「結婚や出産するなら外科や救急は無理」と考え、内科を志望していました。

卒後
1年

国立国際医療センター初期研修医

内科に限らず幅広く学びたいという思いから、国立国際医療センター(旧称)ジェネラリストコースの研修医として初期研修をスタートしました。ここで、救急をしっかり診られる医師がいかに必要であるか、その数がいかに足りていないかを痛感し、更に
自分は内科向きではないと感じました。進路をどうするか非常に悩んだのですが、救急には「来るもの拒まず去るもの追わず」な雰囲気があり、まず救急をやっていこうと決心しました。

卒後
3年

武蔵野赤十字病院救急科後期レジデント

初期研修とは違う病院で勤務する経験を通して、病院によって、あるいは医師によって、救急医としての立ち位置や守備範囲が非常に多様であることに気がつき、自分の救急医としてのアイデンティティに悩みました。以前から、腹部外傷の方針に関して時に一般外科医と方針に齟齬をきたすことを経験しており、この病院では自分で手術を行う救急医に出会ったことから、いわゆる「外科系救急医」を志すようになりました。

卒後
5年

横須賀共済病院外科レジデント 救急専門医取得

出身大学の外科医局員と同じように扱っていただき、手術手技だけではなく、適応の判断、術後合併症への対処など、系統的に、かつ幅広く学ぶことができました。早期がんなど「もともと元気な人」を相手にする立場ならではの手術への慎重な姿勢に、何度もはっとさせられました。その思考過程を学んでいくうち、救急では正しいとされている戦略に違和感を覚えることさえもありました。この頃救急専門医を取得しましたが、救急の知識をかなり忘れていて、筆記試験で苦労しました

卒後
8年

三宿病院外科医員

このまま外科医としてやっていこうかとも思っていましたが、自分が「がん診療」には向いていないと感じていました。また、外科の世界では外傷は非常にマイナーであり、指導医クラスでも外傷に苦手意識を持つ外科医が少なくないことから、外傷外科を自分の仕事にしようと決心し、救急に戻ることにしました。

卒後
9年

帝京大学医学部附属病院救命救急センター助手

4年ぶりの救急の現場では戸惑うこともありましたが、症例が豊富で多忙な現場だったのですぐに感覚が戻りました。また、ようやく外科専門医を取得しました。

卒後
10年

勤務を継続

結婚

結婚したといっても同居人が増えたという感覚で、家庭との両立に悩むということはありませんでした。当直やオンコールも減らさずに勤務を継続しました。ただ、夫は医療職ではないので、一緒に生活していくうちに、慣例化している医師の過酷な働き方に疑問をもつことがしばしばありました。

卒後
13年

東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻(公衆衛生大学院)進学

救急医として勤務する中で直面する倫理的問題や救急医療をとりまく行政や法への関心、統計の知識の必要性の実感などから、いったん退職し、1年コースの公衆衛生大学院に進学しました。

卒後
14年

帝京大学医学部附属病院救命救急センター助手

妊娠
出産
育児休業

大学院修了後、同じ職場に再就職しました。1年のブランクでしたが、あまり戸惑うことなく復職できました。が、その後まもなく妊娠が判明しました。上司や同僚によく理解していただき、当直やオンコールなどを可能な限り外していただきました。中堅の立場だったので、業務量を調整しやすかったのは数少ない高齢出産のメリットであったと思います。

卒後
15年

これからのプラン

最近、acute care surgeryという分野が提唱されています。外科がますます細分化されていく中で、我々「外科系救急医」はこの分野に適していると考えており、その確立のために働いていきたいと考えています。
現在は育児休業中ですが、保育園が確保出来次第復職する予定です。救急の仕事は「忙しくて終わりがない」ですが、それなりに現場にいた経験を生かして、自分のためにも、後輩たちのためにも、どうしたら働きやすい職場になるかを考えたいと思っています。

未来へ

先生の「キャリアプラン」をお寄せください

先生がどういった経緯を経て救急医という職業を選ばれたのかを
熱いメッセージとともに寄せていただければと思います。
こちらの「キャリアプラン」アンケートフォームよりご投稿ください。

さらに、男女問わず結婚や出産、育児という家庭人としての経験と仕事を
どのようにバランスよくこなしてきたのかなどの体験談も併記いただける方は
こちらの「キャリアプラン+ライフイベント」アンケートフォームよりご投稿ください。

また、内容の修正などをご希望の方はこちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

先生方の熱き想い、お待ちしております!

キャリアプラン   2016/04/24