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14. 達成感や虚無感こそ救急医の魅力

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卒後
25年

東京女子医科大学 救急医学
武田 宗和

救えるはずの人が救えなかった時の悔しさ、そして、もうダメと思ったひとが、笑顔で退院・転院されていく時、医療の不可思議を感じずにはいられません。

救急医は『死』に最も近い場所で仕事をしている気がします。だからこそ、『生』の尊さをいつまでも忘れず診療に携われる臨床医だと思います。

救命救急センターでは、来院時心肺停止状態、『死』んだ状態で救急搬送された患者に対して、あらゆる医療資源を駆使しても、看取らなければならいないケースがあります。そんな時、家族に対して納得いただけるよう説明をする技能と家族への共感する態度が必要です。

2次救急医療機関では、広い診療守備範囲を活かし、診療科目にかかわらず、第一印象で重症度を予測しつつ、急性疾患に対応するために他科との良好な連携を構築するための調整力が必要です。

不確実性が高い現場で、数少ない情報を元に患者の予後を改善するために、最も有力と考える手段を決断して実行していく。

その緊張と成果が得られた時の達成感と、望ましい結果にならなかった時の虚無感の大きさが救急医の魅力でしょうか?

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