16. すべての救急患者は自分の患者さん
医学部1年生の春休み。駅構内でひとが倒れていました。距離をあけてたくさんの人がみているだけで、救急車を待っているようでした。通りがかった私は、「なにかしないと!」と思いましたが、なにをしていいかわからず、その場を離れてしまいました。
それから7年。なにもできなかった自分は、24時間365日どんな患者さんにも救急医療を提供し続ける病院で救急科専攻医として働きはじめました。
鳴り続けるホットライン、待合室からあふれる患者さん、泣き出す子供たち。
生死に関わる判断を瞬時にしていかなくてはならなかったり、厳しい話を家族にしなくてはならなかったり。自分の無力さに落ち込み、やめたいと思う時もあります。
しかし、内科的疾患から外科的疾患まで、重症から軽症まで、すべての救急患者は自分の患者さんであり、蘇生からマネージメントまで、どんな患者さんにも対応出来るようになるべく、これからも救急科専攻医として日々研鑽を積んでいきたいと思います!
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