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帯広厚生病院 救急科 加藤 航平

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卒後
0年

札幌医科大学 医学部医学科

阪神大震災の報道を見て、「このようなときに役に立つために医師になりたい」と思っていました。また高校生の頃に見た海外ドラマのERに影響を受けてなんとなく救急に興味はありました。大学生のときにはジャズ研究会に所属してサックスを吹いていましたが、他大学のジャズ研究会、吹奏楽部、軽音楽部、社会人ビッグバンドと交流・共演し、音楽を通して人がつながっていくことに面白みを感じていました。

卒後
1-2年

札幌市内二次医療機関 初期研修医

札幌市内の二次救急病院で初期臨床研修を行い、救急車はたくさん見ることができましたが、救急医のいない病院でした。手探りで2年間に多くの救急車対応を行っていました。2年目になり地域研修として屋久島で勤務したり、ICU患者も担当することになったものの、治療方針について悩み続けていたように記憶しています。

卒後
3-5年

札幌医科大学 救急・集中治療医学講座(現 救急医学講座) 入局
救急科専攻医

初期研修では心肺蘇生後や重症の初期診療や集中治療の患者も時々発生するもののどのように対応したらよいかわかりませんでした。もっと救急医学を学びたいと、札幌医大で救急と集中治療を学ばせていただくこととなりました。ECPR、重症外傷、重症敗血症、熱傷を数多く経験することができて非常に充実した専攻医研修のスタート切ることができました。その後、東京の災害医療センター、市立函館病院を経て、再度札幌医大の救急医学講座に戻りました。卒後5年目でDMAT隊員となりました。

卒後
6年

救急科専門医 取得

卒後
7年

日本DMATインストラクター 取得

卒後
9年

帯広厚生病院 外科

それまでのスキルの中では重症外傷の患者対応の中でも出血に対して直接治療ができないことがもどかしいと思い、帯広厚生病院の外科に頼み込んで外科研修を受けることができました。一度大学の医局は離れることになっていますが、大学医局からは「しっかりやってこい」と送り出してくださいました。定期手術をきちんと理解し、執刀できないことには緊急手術対応はできないだろうと考えていました。

このため、自分の中ではそれまでのキャリアはなかったものとして外科研修を行い、たくさんの定期手術、緊急手術に執刀医、助手として参加し、外科専門医、消化器外科専門医、Acute Care Surgery認定外科医を取得しました。

卒後
10年

集中治療科専門医 取得

卒後
15年

外科専門医 取得

外科に出たのが卒後9年目だったため、外科専門医取得には時間がかかっています。もっと早くにキャリアを計画していれば数年早くすることはできると思います。

卒後
17年

統括DMAT隊員、都道府県災害医療コーディネーター

卒後
18年

消化器外科専門医 取得

卒後
18年

Acute Care Surgery認定外科医 取得

取得のためには多発外傷患者の診療経験、急性腹症の手術経験数、外傷手術の経験などを必要とします。救急外科と外傷外科、外科集中治療を柱とする領域の専門医でまだ北海道には取得者の少ない資格です。

卒後
18年

帯広厚生病院 救急科

帯広厚生病院は救命救急センターだったのですが、救急専従医が不在で各科持ち回りの2次救急と手術、ICUを兼任しながら3次救急を担当する麻酔科医によって救急部門は運営されていました。外傷に対して止血の方法や手術の方策を学ぶことができたら、今度は救急科専門医、集中治療専門医を充実させることで多くの人によりよい救急医療が受けられるのではないかと考えるようになりました。外科研修を受けながら、各科兼任の救急科を設置しました。

その過程で大学の医局に所属し直して、2022年より正式に救急専従医5名による救急科を発足させ、救急科主任部長になりました。一度離れた救急と集中治療はたくさんの発展を遂げており、後輩から学びつつ、その後輩たちができるだけ活躍できるように尽力しています。

現在は外科の定期手術と緊急手術に関わりながら、救急部門の管理者として働いています。外科研修時期にも災害医療への関わりは継続していたため、現在も病院の災害訓練の企画・運営や地域の災害医療の組織化への関わりなど統括DMAT、災害医療コーディネーターとしても活動しています。救急医療・災害医療を介して、人がつながってよりよい体制を作ることが重要だと考えています。

卒後
20年

これからのプラン

十勝は日本最大の二次医療圏で、そのまま三次医療圏と一致している地域です。このため、救急医療の中でも病院前や災害医療について大きな課題が山積しています。また医師の働き方改革のため、救急医の働き方や働きがいをきちんと整備していく必要があると考えています。北海道の救急医としてこれらの課題を解決するべく働いていきたいと思っています。

未来へ

先生の「キャリアプラン」をお寄せください
内容のアップデートもお待ちしています!

先生がどういった経緯を経て救急医という職業を選ばれたのかを
熱いメッセージとともに寄せていただければと思います。
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さらに、男女問わず結婚や出産、育児という家庭人としての経験と仕事を
どのようにバランスよくこなしてきたのかなどの体験談も併記いただける方は
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